アピール
まどか「おしりかじり虫~(゚∀゚) 」
週末、久しぶりに実家の熊本に帰ってきた。
10日ぶりに会った娘が奇妙な歌を口ずさみながら
俺の元へとやってくる。
カズマ「おしりかじり虫って何だ???」
まどか「おしりにかぶりつく虫のことだよ♪」
それは、お前に言われなくて分かるのだが(゚∀゚;)
呪文のように「おしりかじり虫♪」と歌うまどか。
カズマ「なぁ、おしりかじり虫って何なんだ?」
嫁「えっ!?あなた、おしりかじり虫知らないの?
笑っちゃうわね( ´,_ゝ`)プッ 」
カズマ「おしりかじり虫を知らないと、笑われるくらい有名なのか?(鬼汗)」
嫁の理不尽さにはついていけないけど、
時代の流行にはくらいついていきたい。
ネットのYou Tubeで検索してみる。
なるほど、これが「おしりかじり虫」なのか・・・。
なるほど、みんなの歌で流行ってるやつなのか。
昔の「だんご三兄弟」みたいなものか?
それにしても、まどかはしつこいくらいに
歌っている。
まるで俺にアピールするかのように。
まどかとの触れ合いを終え、産まれて間もない娘のももかを抱っこすることに。
カズマ「俺が抱いたら、ももかが笑ったぞ(゚∀゚) 」
赤ちゃんの笑顔は天使の微笑み。
無事に産まれてよかったなぁ・・・。
それから、ももかと一緒にお昼寝。
まどか「おしりかじり虫(゚∀゚) 」
寝ている俺のおしりを、やたらとかじってくる娘。
そんなに「おしりかじり虫」が気に入ったのか???
ももかと遊ぶ幸せな時間。
嫁「ねぇ、暇だったら、晩御飯の買い物に行ってくれない?」
カズマ「暇だったら(゚∀゚;)・・・」
俺の幸せな時間を一刀両断。
嫁「娘なんか、いつでも見れるから!
でも、晩御飯のおかずは、今しか買いにいけないから!」
カズマ「('A`)・・・・・」
可愛い娘としばしの別れを告げ、実家の自転車に乗って
近所のスーパーへとお買い物。
買い物を終え、実家に帰ると
玄関先でまどかが号泣。
カズマ「どうかしたのか?転んでケガでもしたのか?」
まどか「ママからいじめられた(´Д⊂グスン 」
カズマ「ママからいじめられた(゚∀゚;)・・・」
娘よ心配するな、パパも毎日ママからいじめられておる(;´Д`)ノ
いったいどうしたのかと、嫁に話を聞いてみる。
嫁「寝ていたももかの、おしりをかじったのよ。
もちろん、本当にかじったわけじゃなく、
かじった真似しただけなんだけど。
ももか、ビックリして泣いちゃったのよ」
カズマ「いくら歌がお気に入りでも、ももかのおしりをかじるのはよくない。
きちんと注意しないとな」
嫁「でもね、まどかの気持ちも分かるのよ。
ももかにパパを取られたと思ってるみたいで・・・」
カズマ「別にそんなつもりじゃなかったんだけど」
嫁「最近、私に対してもすごいアピールしてくるのよ」
カズマ「アピールか・・・」
玄関先で泣いてるまどかを慰めてあげることに。
カズマ「まどか、一緒にボール遊びしようか?」
まどか「うん♪(゚∀゚) 」
実家の庭で、まどかと一緒にボール遊び。
1時間ほど一緒に遊んでいると・・・。
嫁「まどか、ご飯できたわよ♪」
まどか「はぁぁ~い(゚∀゚) 」
家の中へ元気に入っていく娘。
お姉ちゃんだからという言い方は、
まだヤメておくか。
いずれ、お姉ちゃんになってくれれば・・・。
庭先を軽く掃除し、遊んだボールなどを片付けて
玄関のドアを開けようとすると・・・。
カギが閉まってやがる_| ̄|○
わざとなのか?
それとも俺の存在を忘れただけなのか?
どちらであっても凹むことには変わりないのだが('A`)
ピンポーン
嫁「はぁぁい、どちらさまですか?」
カズマ「あなたと7年前に結婚したものですがヽ(´Д`;)ノ 」
嫁「何でチャイムとか鳴らしてるの?」
カズマ「おっ、お前が玄関のカギを閉めたからじゃないか(汗)」
嫁「あぁぁぁ、ごめん、ごめん(笑)
すっかり忘れてた( ´∀`)/ 」
カズマ「('A`)・・・・・」
食卓のテーブルに行くと、すでに晩御飯は食べてる最中。
なるほど、俺を待つという考えは1ミリもなかったらしい(涙)
おしりかじり虫は、かじった相手を幸せにするという。
まどか・・・。
俺のおしりをかんでくれないか(;´Д`)ノ
イラスト作成 エミたん
その日の夜。
あれほどうるさかった、まどかの声が聞こえない。
カズマ「あれ?まどかはどこいった?」
ももかが寝ている部屋に行ってみると・・・。
なぜだが分からないが嬉しさが胸にこみ上げてきた。
2人目が生まれて本当によかった・・・。